Gay Life Japan
今回の出版について取り上げて頂きました。 ありがとうこざいます。
ちょっとよく書き過ぎな感じなんですが、本を実際に読んで頂いたことに基づいてきちんと説明してくれています。
私が特にこの本で言いたかったことは、「地方でのエイズ対策、LGBTの活動の方向性」ですが、
『地方でこれから活動を始める(始めようとしている)方にとっては格好のテキスト』
とまとめてくれました。
私は、神戸の取り組みは、地方で活かしやすい取り組みだと発信してきました。それは、神戸が人口規模に対して極めてゲイコミュニティが小さいからです。ゲイバーも数軒、ハッテン場2軒、ウリ専1軒という規模ですから、本当に小さいのです。これは、大阪?三宮は、JRで20分という神戸の立地にあります。本当に近いのです。東京?横浜の半分程度の時間でしょう。そして、電車での移動にも極めて便利です。神戸?大阪は、JR、阪神、阪急と3つの鉄道が夜遅くまで走っています。
神戸は、クローゼットの人たちが圧倒的に多い中で、この立地は、神戸のコミュニティには致命的で、おそらく神戸に詳しくない方にはとっては驚きに値することだと思っています。
関東では、川崎市、千葉市、さいたま市、九州では、北九州市のような感じだろうと思います。関西では、京都も同様です。全て近隣の大きなゲイコミュニティに人が流れるのです。
人口比較をすると、那覇市は、人口では、神戸市の5分の1ですが、ゲイコミュニティの規模は、5倍はあるでしょう。人の流れでは、10倍になるかもしれません。ただ、那覇市は、観光客の流入で地元ゲイの人口は当然神戸よりははるかに少ないので、対策は更に難しいのかもしれません。
神戸のようなところでは、啓発の軸足をコミュニティへのアプローチに置いているMSM(男性とセックスをする男性)に向けた国の研究班の活動は、とても活かしにくいということです。
それで、神戸は、早くから独自の戦略で、クローゼットの多い地域に根ざした活動を模索してきたのです。だからこそ、「地方で活動をしている(しようとしている)人たち」への応用ができるということなんです。
「こう書いて欲しい」などとは、一言も言っていませんし、ただ、率直に紹介してくれたのだと思います。
神戸の学びが他都市と違うのは、日本のエイズの歴史の中で、未曾有の市民パニック、阪神・淡路大震災を経験したこと、エイズ国際会議を開催したことから、行政も大いに学んでいるところです。
つまり、命の尊さ、NGOとの協働がどれだけ大事かよく理解できているところです。
だからこそ、神戸独自の活動の方向性が構築できるのだろうと思います。
神戸に実際にお越し頂ければ、いかに小さなコミュニティかも知って頂けますし、いかに行政が理解しているかも理解して頂けるでしょう。そして、だからこそできる活動は、エイズ対策の基本に忠実な活動になるのです。神戸でできないのは、薬物使用者に対するハームリダクションだけではないかと思います。これは、立法措置を要する問題ですから一自治体では不可能です。
大きなゲイコミュニティで行われている活動は、基本ではなく、むしろその地域でしかできない応用編なのです。
困難な世界のエイズ対策の歴史から学び得たもの、そして、そこに独自の地域の文化を加味したものが、神戸からの発信となっていますから、各地で参考にして欲しいのです。
神戸でできることは、地方に活かせることですから、ぜひ、ご一読下さい。また、エイズの活動は、他の分野でも参考にして頂けると思っています。
地方にお住まいの方で、この本を読まれた方が、新たにエイズの活動を始めてくれたらいいなと思います。
Gay Life Japan
http://gaylife.co.jp/support/
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