エイズや性感染症に掛からないように...

こんな性教育の現状がありますが. . .

「エイズや性感染症に掛からないようにどのような生き方をしますか」

今夜のお話は、とても難しいですね。私は、困ってしまいます。みなさんは、どうですか?

実は、これ、現在、神戸市で使用されている中学生の保健体育の教科書(大日本図書・新版中学保健体育)の中の、「エイズ」の頁の最後の部分なのです。2頁に渡ってエイズの勉強をして、2頁に渡って性感染症を勉強して、最後に、

「学習を生かして」

という部分の問いなんですね。

世界と日本のエイズ、ウイルス、感染経路、予防など、一通り知識として学んだ最後の問いなんですね。これで、学んだ成果を見極めるということでしょうか。

もちろん、レッドリボンの紹介もありますし、ともに生きるという言葉もあります。抗体検査についての受け方もあります。

しかし、

とても私には、嫌な表現で説明されている箇所がたくさんあります。例えば、

「感染予防をするには、感染している人の血液、精液、膣分泌液に直接触れないようにすることです。そのためには、性的接触をしないこと、コンドームを使用することが有効です」

「感染を防ぐには、性行為をしないことが最も有効です」

とも明記しています。

つまり、一番大事なことは、「性行為をしないこと」なんです。

もちろん、中学生を対象にした文科省の検定教科書ですから、「生育過程に応じて」というところに重点が置かれているのですが、みなさんは、どう思われますか?

そして、最後に、

「どのような生き方をしますか?」

と生き方を問うのです。

教員は、どう教えるのでしょうか?

そして、問題は、中学を出てしまうと、全く性教育を受けることができない子どもたちがいるんですね。進学しない(できない)子どもたち、高校を中退する子どもたち、進学しても性教育のない学校(特に進学校)に学ぶ子どもたち。

つまり、こんな回答が、最後の性教育の答えになってしまうと、どうなるのでしょうか?

「性行為はしないこと」と明記して、コラムで検査のことを説明しても、検査を受けることができるでしょうか?

もちろん、セクシュアル・マイノリティについては、教科書では全く触れられていませんから、日本のHIVは、男性が9割以上と言う記述になります。これも、私は、問題があると思います。

今夜は、皆さんにもぜひ、考えて欲しいと思います。特に、陽性者のみんなには、こんな現実があるということを知って欲しいとも思います。

「どのような生き方をしますか?」

なんて、これだけでは、とても答えられないと私は思いますし、知識を散りばめただけでは、ものすごく理解が難しいと思います。

そして、

治療情報は、全く説明がないんです。

これが、中学生のための、

性教育=エイズ予防教育

なんですよね。そして、それは、極めて

性道徳

につながっているんですよね。

それを教えられると、「ともに生きる」なんてどうしたらできるのでしょう。できたとしても、感染した人は、

「かわいそうな人」

になってしまいませんか?

全国の中学では、

「エイズを学んだので、HIV感染者の方のお役に立ちたい」

なんて意見がありますよ。それを私と一緒に乗り越えて、今の北陵中学の学びがあるのです。

エイズ予防教育 ≠ 性教育 ≠ エイズ教育

この違いは、極めて大きいと私は考えています。

だから、

「エイズで学ぶ」 = 「エイズ教育」

をしっかりやりたいと思うんですね。

年明けの2月13日(金)午後には、アフリカ日本協議会事務局長の斎藤さんが、初めて北陵中学で2時間授業をしてくれることになっています。私も生徒と一緒に学びたいくらいです。やっぱり行こうかな...生徒と一緒に学びたい人いますか?

http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/index.html

実は、これ、

全て外務省の予算

なんですよ。私がお願いして、東京から旧知の斎藤さんに、講師に来て頂くことになりました。アフリカ・日本協議会にとっても、中学は、初めてとのことですから、とてもいい経験になるでしょう。

北陵中の生徒たちは、更に大きな深い学びをしてくれると思っています。セクシュアルマイノリティ、薬害、アフリカと、本当に大事な心の学びだと私は考えています。

北陵中学は、「エイズ教育」をますます進めてくれています。「ゆとり教育」を活用して、こんなことを学んでいる中学もあるんですよ。

 

 

 

 

 

フィード