『27:56』のリアリティ
今日は、兵庫医療大学(兵庫医大の姉妹校)で講義をしました。私のお題は、「ヒューマン・セクシュアリティとHIV」。つまり、セクシュアル・マイノリティの可視化です。看護師を目指す学生たちに、ゲイとHIVをしっかり認識してもらい、性的少数者が市民として暮らしいてる神戸の現実をいかに知ってもらうかということです。
久しぶりに神戸の大学での講義ですから、かなり期待して学生に向かい合いました。神戸の性的少数者の活動と言えば、やはり、神戸LGBTIQプライドマーチですから、私の講義の一部を使って、代表のしゅんに30分神戸の性的少数者の活動について話をしてもらいました。
しゅんは、本当によく頑張ったと思います。きちんと学生に向かい合い、話ができたと思います。
そんな中で、「27:56」のリアリティについて、皆さんと考えたいと思います。この数字は、実は、昨日の講義後のアンケート調査の数字です。
私の講義なんですが、マーチの代表を務めるしゅんに作ってもらったアンケートから拾ったものです。
「あなたは、セクシュアルマイノリティの友達がいますか?」
「あなたは、セクシュアルマイノリティに差別・偏見がありますか?」
「あなたは、セクシュアル・マイノリティに違和感がありますか?」
という設問がありました。
しかし、これらの設問では、正確な意識調査はできないと私は考えています。つまり、学生は、たとえ性的少数者に対して、差別や偏見があっても、「ある」とは言いにくいものです。
そして、その後に、
「あなたは、この講義を受講して、セクシュアル・マイノリティに対して考え方が変わりましたか?」
と言う設問もしました。
そして、今夜の本題である、「27:56のリアリティ」です。この数字は、
「神戸の性的少数者の集うプライドマーチやお茶会に参加したいですか?」という設問に対して、「したい」と答えた学生が56人いたということです。
後の26人も興味があると答えた学生もいますが、拒否は皆無ということです。
私はいつも、「仮想の差別・偏見を作って、市民社会に対峙するな」と神戸から発信していますが、私の講義を聴いた学生のリアリティは、こんな数字なんですね。これが神戸のリアリティです。
しゅんも驚いていますが、みなさんは、この数字をどう思いますか?
神戸は、性的少数者の可視化をすることが目的ではなく、「ともに生きている」ということを発信し続けています。そして、私が作ったアンケートではなく、しゅんが作ったものに対して、講義を受講した神戸の学生の三分の二は、神戸まつりに参加する性的少数者のパレードやお茶会に参加したいと回答した訳です。
差別・偏見とかのレベルではなく、自ら関わりたいと回答した学生の数です。私も少しびっくりしましたが、パレートの実行委員をしたいという学生もいました。
こんな若者と一緒に歩く、神戸のプライドマーチが、来年は実現できそうですね。それを思うと、そうそう世間は悪くはないなと改めて思います。特に若者は悪くないと。そして、私も、来年は、もっと神戸の大学で講義がしたいと。(笑)
これを積み重ねて、しっかり理解を得られる方法で、性的少数者の可視化を更に試みたいと考えています。
そうそう、メディカ出版(医療系の出版社)の方が、私の講義を聴きに来て下さり、「新しい性教育のDVDを制作したいと」おっしゃってくれました。繁内流の性教育のDVDを作って頂けるなら大歓迎です。いろんな出会いがあるものですね。
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