頌春

皆さんのますますのご発展をお祈りします . . .

今年もよろしくお願いします。

穏やかな新春をお迎えのことと思います。今年も健康には留意して頑張りましょう。

のんびり自宅で元日を過ごしています。今朝は朝寝坊をしました。というのも、昨夜は、朝までテレビを見てしまいました。(笑)

経済の厳しい折から、派遣や非正規雇用についての議論でした。番組では、自民党の議員でさえ、規制と富の再分配と言う方向での議論がなされていました。全くそのとおりで、アメリカで端を発した経済危機を振り返り、日本の将来について考えるという方向での話でしたが、肝心の議論がいつ出るかと思っていましたが、結局出ずじまいでした。

これでは、本を絶たずに付け焼刃的な対策になる可能性があります。つまり、

巨大な投機マネーにどう立ち向かうか?

という大きな議論がなかったのです。

金融工学によって構築されたシステムが、超短期の投機マネーを呼び込み、借金を促進し、マネーゲーム化して破綻したアメリカのシステムに対する規制の必要性が語られなかったのです。

投資家は育てなければならないけれど、超短期の巨大な投機資金からどう市場を守るかという観点がないとだめですね。

これができないと、経営者は、株主優先の企業経営を強いられ、その結果として、非正規雇用を巨額内部留保がある中で、ばっさりと切ってしまうのです。

企業は、株主のためものというアメリカ流の極めて偏った考えに翻弄されてしまうのでしょう。これをもっと論じて欲しかったですね。

ちょっとびっくりしたのは、多くの論者は、「社会民主主義」を肯定的に論じていたことです。つまり、自由経済を守りつつも、規制を強化するということです。高所得者の所得税の税率を上げ、法人税を上げるということです。相続税も同様です。

そして、公共投資を、内需を拡大する、「介護、医療、環境、農業」などに重点的に投資するということです。

法人税を上げると企業は海外に拠点を移すという話は、内需型の企業を育てれば移転できないので問題がないということです。移転するのは、自動車、電機などの輸出型の企業で、それらは、もう既に移転しているということですね。

個人でも、死んでも使い切れない金額を持っている人たちが応分の消費してくれれば、何の問題もなく内需が拡大し、経済が回るほど格差が生じている現実も語られました。

正月も迎えられないほどの格差が生じている現実なのに、こんな簡単なことで経済が回るなんて...かなりショックでした。

派遣法を見直し、正社員との格差を是正し、セイフティーネットをしっかり構築し、職業訓練も手厚くする方向性で、一致する自民党から共産党の議員たち。これが国会なら、多くの問題が片付くのでしょう。国会での審議を急ぎ、早く選挙を実施することが望まれます。

私が見ていて最大の問題は、労働者の格差を労働者が認めてしまうことです。つまり、公務員、正社員が、自分たちの立場を守るために、非正規を容認することです。悲しいことですが、これが最大の問題だと思いました。

本来ならば、企業は、危機に当たっては、まず、役員報酬を減らし、内部保留を使い切り、無駄を省き、従業員の給与をカットし、そして、最後に非正規の人たちの雇用を合法的に終了するというのが基本です。

それを今回は、いきなり非正規切り切りをやってしまった。リストラの名の下に、非正規に雇用を促進し、儲けた金を留保したまま、非正規の人たちを投げ出し、失業対策は政府に負わせるという企業の横行がなされた去年の実態を反省し、派遣法の改正を含めたきちんとしたルール作りが急がれます。自由にやらせたら(企業倫理にだけ任せていたら)、倫理観の欠如が多くの大企業で露呈してしまいました。

これも、投機資金が株を買占め、一株当たり利益の最優先する経営を求めた結果ですから、どうしても世界の投機資金を規正しなければならないのでしょう。それをしないと、経営者だけを責めても決して問題は解決しないでしょう。

? 世界の投機資金の規制

? 派遣法の改正

? 正規、非正規の格差の是正

? セイフティネットの再構築

? 環境、介護、医療などに重点的に予算を配分

? 税制の是正

あたりが今年の課題となるのでしょう。これらの多くが、恩恵を受けている人たちの既得権を見直すことです。そして、

「分かち合うこと」

つまり、アメリカへの一極依存主義からの脱却に尽きると思います。

「ともに生きる社会」

に向けて、再出発をすることになるのでしょう。

今年は、そんな中でのエイズ対策です。早期発見、早期治療という大原則を効果的に実現するための市民啓発をしっかりということになると思います。

そして、税の減収を伴う中でのセイフティーネットの構築。これは、公的支援制度ではなく、むしろ感染告知直後からのサポートというような民間のサポートの充実を図ることです。差別・偏見という社会の治療を進めることは、エイズに関わるNGOの活動の中心になると思います。感染が拡大しているゲイ、バイセクシュアルの皆さんの人権の推進にも取り組まなければならないでしょう。

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私は、エイズの活動家ですから、LGBT(性的少数者全体)の人権を考える訳ではありません。レズビアンの人たちは、HIVの感染リスクが最も低い人たちですから、そもそも関心も低いのですから、同様に啓発するとデメリットがあります)

経済が縮小する厳しい現実ですから、単純なLGBTの人権推進活動では、効果が少ないばかりか、もっと厳しい命の問題に直面していることに社会の関心がある中では、

「無視」されてしまうでしょう。

広がる格差の中で、多くの人たちの生活が脅かされている現実と、LGBTのパレードを比べて頂ければ、LGBTの当事者も自ずと理解できると思います。LGBTのお気楽なパレード(社会から見れば)では、誤解を生じる可能性が高いと思います。

その意味では、今年の東京プライドは、パレードを隔年開催にした結果、HIVの啓発のイベントを開くということで、結果としてはよかったと私は思います。(隔年開催を決めた理由は違いますが...)

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HIVの感染拡大とともに、多くの感染リスクの少ない人たちの不安を煽り、検査ばかりを勧めていたら、それだけで予算が足りなくなりますから、注意が必要です。

さて、年末に、久しぶりに雑誌の特集の協力依頼を受けました。去年、うつに取り組む上野さんをこの日記でも紹介しましたが、上野さんからの依頼でした。お元気そうで何よりでした。

今回は、少しアダルトの内容を含む男性誌の特集ということで、増加が顕著な大阪の現状から啓発したいとのことでした。ヘテロ男性に対する記事らしいです。

私が関わらないと、日本の中高年のヘテロ男性への警鐘の名の下に、HIVの増加とともに、エイズの恐怖を煽り、無駄な受検を勧めるという国の方針と全く同じ結果になってしまいますから、つながることは、大事だと思います。

このような警鐘は、ヘテロ男性と言えどもリスク行為をしている人たちを更に検査から遠ざけてしまうことになりかねません。そして、リスク少ない人たちが大勢受検されて、ますます予算を疲弊させてしまいます。

ただ、雑誌の編集者の意向もある中で、色々と議論も必要だと思いますが、できるだけ単純な検査の勧めにならないようにしたいと思います。

記事が掲載されましたら、お知らせしますのでぜひご覧下さい。

年の初めに長い日記になってしまいましたが、しっかり社会の方向性を見極めて、それに即した活動をするという神戸の方向性を確認したいと思います。

今年もどうかよろしくお願いします。

 

 

 

 

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