レッドリボンを着けよう

レッドリボンは、HIV感染症への理解と支援のシンボルです。

このリボンを着けることによって、HIV感染症に対する差別、偏見をなくそうという気持ちを表します。

私は、学校などで、「HIV陽性者の皆さんを支援したいのですが、何をすればいいですか?」という質問を受けることがよくあります。これは、HIV陽性者は、世間から差別と偏見にさらされている立場の弱い方だから、それを学んだ私たちは、何か支援する必要があるというものです。

全てのHIV陽性者の皆さんは、本当に弱い立ち場の人でしょうか?全ての陽性者は、本当に支援を必要としているのでしょうか?

そう考える背景には、私たちは感染していない(自分たちは感染していないし、今後もしないと思っている)から感染者の人よりも強い立場で、弱い立場の人を助けることはいいことだと、安易に子供たちに押し付けようとする大人の無理解があるように思えます。
そんなことをしていれば、「感染すれば差別される」と言っているようなもので、それでは、感染による差別を怖れて、ますます検査に行きにくくなる社会を作ってしまいます。つまり、HIV陽性者の仲間を、対等の立場で見るということを想定していないところに問題があります。
支援の基本は、足らずを補い、自立を促し、ともに生きることです。足らずは、本人にしか分かりません。必要以上に与えることがいいとは言えないという、当然のことを逸したエイズ教育は、結果として、ますますHIV感染症とともに生きる社会を阻害しているということを思うと、本当に残念でなりません。

普通に接すると言っても、HIV陽性者は、顔を出しにくい人たちである現状もありますから、レッドリボンを着けることで、HIVとともに生きている皆さんに対して、『私にいつでも声を掛けてください=私は心の窓を開いています』というメッセージを、いつも発信していることが大事なのだと思います。

わが国でも、あなたの身近な人たちの間に、HIV感染症は、静かに、確実に広がっています。もし、感染が確認された直後に、レッドリボンを着けたあなたが傍にいたとしたら、どんなに心強いでしょうか?

私たちは、そんな想いを持って、レッドリボンを着ける仲間が増えることを願います。そして、いっしょに、HIVとともに生きることのできる、心優しい市民社会を目指しましょう。それが、私たちが、HIVに打ち勝つことのできる唯一の方策なのでしょう。

性感染症予防啓発ボランティア BASE KOBE 代表  繁内幸治

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